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「ネガティブ」が強さになることはあるのか

こんにちは、スポーツメンタルトレーニング指導士の河津です。

今回は、メンタルの話題でよく上がるポジティブ思考ネガティブ思考についてお話しします。

いつもポジティブでなければいけないの?

Q. 試合前にポジティブでいるのはパフォーマンスを発揮するために大切だと思いますが、常にポジティブでいるのもよいことでしょうか?ネガティブに物事を考えることが必要な場面などありますか?

ネガティブなイメージを考えることで結果を出す選手もいます

ポジティブな考え方よりも、ネガティブな考え方が良い場面はあるか?

これは結論から申しますと、「場面」というより、「人(選手個人)」によってネガティブなイメージを描いておいた方が良いパフォーマンスが発揮できるという場合はあります。

もし「場面」や「状況」によるところがあるとするなら、スポーツ場面というよりは、工場のライン等で事故を防ぐためや、自動車教習所で教わる「かもしれない運転」などのリスクマネージメント場面などがそれにあたると思います。

ネガティブなイメージを描く選手

例えば、元ボクシング世界王者の畑山選手はこういっています。

「実を言うと僕の場合、シミュレーションで相手をめちゃくちゃ強く想定するんですよ。だから、何時も試合の相手はシミュレーションのレベルにまでいかないんです。自分の描いてきたイメージより弱いんです。」

児玉光雄監修「強くなるメンタルトレーニング」成美堂出版、2000

またフリースタイルスキーの上村愛子選手は

「滑り出す前は、イメージの中でコースをあえて難しく考えるようにしています。それは最悪を想定しておけば実際はそれよりも楽なはずだから。そうしてスタート台に立った時、簡単だと思えればその気持ちの勢いで思い切って滑り出せるんです。」

高畑好秀著「こころを強くすることばたち」長岡書店、2002

と少しネガティブな想定が自分にとっては効果的であることを語っています。

これらの考え方は「防衛的悲観主義」と呼ばれており、わざと低い期待や悲観的なイメージを持つことで高いパフォーマンスを発揮する人たちがいるのです。

こういった人たちは、完璧なプレイのイメージよりも、失敗に対処するイメージを持った方が高いパフォーマンスを発揮するという見解の研究も見られます。

ただここで注意しておいてほしいことは、ネガティブというのはあくまで、「難しい」とか「厳しい」状況を想定することで、失敗することをイメージするわけではありません。

どんなものでも人によりけりということですね。

今まで自然とネガティブなイメージを描くこと良くないことと考えていた人はこういう考え方があることも知っておくといいかもしれません。ご自分に合ったものをやっていけばいいのです。

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