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投球後のアイシングは有効か?より効果的なケア方法を考える

大家好(ダージャーハオ)!

皆さんこんにちは。中国のMLBデベロップメントセンターでアスレチックトレーナーとして活動しています、高島です。

突然ですが、皆さんはプロ野球の投手が投球後や試合後のインタービューの時にポンチョみたいなのを着ているのを見たことがありますか?


↑出典:Oct. 9 Mets postgame interview | MLB.com

なぜあんなものを着ているかというと、あれは肩や肘に氷を当てている、アイシングをしているためなんだそうです。

そんなポンチョまで用意しておこなう投球後のアイシングですが、本当に必要なのでしょうか?

今回は、野球選手が何気なく取り入れている投球後のアイシングについてお話ししていきます。

アイシングは血流を減らしてしまう

アイシングをした部分は体温が下がり血管を収縮するため、血流が減ります

下のグラフは、温度が低いと血中の酸素が少なくなると説明しています。

アスリートが身体のケアのために酸素カプセルを活用することからもわかるように、酸素はケガの回復または疲労回復には欠かせません

回復に欠かせない酸素を減らしているということは、アイシングはケガや疲労からの回復を遅らせると言えます。

アイシングは神経の伝達と回復を遅らせる

アイシングは痛みを一時的に緩和する機能があります。

「それなら回復に効果があるのでは?」と思うかもしれませんが、それはケガの原因が改善されたのではなく、痛みを伝える神経の機能が温度の低下により麻痺しているためです。

神経も血液の通う組織です。血流を制限することは、神経の回復も遅らせます。

投球した翌日に肩が重い状態になるのは、回復していない神経が原因になっているか、アイシングで固くなった筋肉が神経を圧迫しているか、またはその両方と考えられます。

アイシングに代わる投球後の疲労回復

疲労回復を目的とすると、投球後のアイシングはおすすめできません。

では、投球後に疲労回復を促進するにはどうすればいいでしょうか?以下は実際に投球後の投手におこなっているプログラムです。

軽い肩甲骨のエクササイズ

肩甲骨の可動域を保つ目的と体温上昇が目的です。

肩甲骨エクササイズNo.1「チャイルドポーズ」

肩甲骨エクササイズNo.2「スクワット+胸・肩甲骨の可動性UP」

斜角筋(首の横の筋肉)と小胸筋(胸の下の筋肉)リリース

投球後に固くなるこれらの筋肉は、身体の構造上神経を圧迫します。

このリリースは神経圧迫を未然に防ぐ目的です。

斜角筋リリース・参考動画

小胸筋リリース・参考動画

本当に効果があるの?

アイシング信仰が強いアメリカでも、この投球後プログラムはすんなり受け入れられました。

しかも、これを取り入れた結果、シーズン中の慢性のケガによる戦線離脱者なしです。

この実績からも、疲労回復に効果的だと言えるプログラムではないでしょうか?