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運動は『脳』でするもの。スポーツの動きは身体が覚えているのではなく、脳が記憶している

「運動は脳でするものだ」と書くと、なんだか変な印象を受けるだろうか。
「いやいや、運動は身体でするものでしょ」というツッコミが聞こえてきそうだが、これは本当だろうか? 今回は、運動と脳の仕組みについて考えてみよう。

身体は脳が支配している

たとえば右手を挙げるという運動をするためには、右腕の筋肉を動かさなければならない。
でも、筋肉は脳からの命令がなければ、基本的には自力で動いて手を上げることはできない。


↑脳からの指令がなければ、身体を自由に動かすことはできない

走ったり跳んだり、ボールを投げたりといった場合も同じく、脳が命令して初めて身体を動かすことができる。身体は脳の支配下にある、ということだ。「運動は脳でする」の意味、わかってきただろうか?

「フォームを身体に覚えさせる」は間違い。記憶するのは脳

脳から出た命令は、電気信号として筋肉まで伝わっていく。
電気信号は脳内では「神経細胞」を通じて、次に首や背骨周辺の「中枢神経系」を経て、最終的に手足などの「末梢神経系」から筋肉に信号が伝わる。

電気信号が伝わっていくと、脳内に「神経細胞のルート」ができていく。
神経細胞は脳内に無数にあるので、ルートも同じように無数にある。運動がうまくいくと、脳はそのときのルートを記憶するのだ。

よく「フォームを身体に覚えさせる」という言い方をするが、体内で記憶システムを持っているのは脳だけなので、正しくは「いいフォームのときの神経ルートを、脳に覚えさせる」ということだ。


↑フォームは『脳』が記憶している

反復練習によって脳にルートを記憶させて、毎回同じように電気信号が伝わるようにしているというわけだ。

勉強もスポーツも、脳を活性化する

実は勉強も、これとまったく同じシステムなのだ。

たとえば教科書を読むとき、目からの視覚情報が脳に送られて内容を理解するが、このときも情報は神経細胞を通る。読んだ内容をノートに書き写す場合も、信号が神経細胞を通ってペンを持つ手先に伝えられる。

英単語などを暗記するとき、教科書を目で追って読むだけよりも、音読したり、書きながら覚える方が頭に入りやすいと思う。

黙読では情報が「目→脳」という一方向でだけ伝達されるが、音読や書いて覚えるときには、「目→脳」に加えて「脳→口」、「脳→手」と双方向に伝わっていくので、より記憶しやすいのだ。


↑勉強も、読んだり書いたりした方が、黙読よりも断然記憶しやすい

すなわち、たくさんの神経細胞が働いて、脳が活性化した状態だというわけだ。脳が活性化すると、神経ルートがより記憶しやすくなる=暗記しやすくなる、という仕組みなのだ。

スポーツは「走る」「跳ぶ」「投げる」など、さまざまな動きの集合体なので、とても多くの神経細胞が働き、脳が活性化する。つまり「運動は脳でする」だけではなく、「運動は、勉強と同じように脳でする」ということ。

いかがだろうか?
ここを理解するのとしないとでは、スポーツへの取り組み方が変わってくると思う。
運動と脳の関係を、今後も継続的に配信していく。