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【頑張ることが逆効果に......】疲れが引き金になる「オーバートレーニング症候群」とは?

「オーバートレーニング症候群」って、聞いたことがありますか? サッカー日本代表を辞退した権田修一選手が発症し、話題になりましたね。

オーバートレーニング症候群とは、簡単に言うと運動のやりすぎで起こる症状です。

運動のやりすぎと一口に言っても漠然としているので、生理学的に考えてみましょう。

オーバートレーニング、どうして起こる?

トレーニングをして刺激を与え続けると、身体がその刺激に適合していきます。きついトレーニングをするのは、その刺激に耐えうる身体をつくるため、というわけです。

「上手い人と練習すると上手くなる」とよく言われますが、これは練習相手のレベルに自分の身体がついていくようになる、ということですね。

「超回復」で能力アップするが......

「超回復」の理論を、みなさんはご存知ですか? トレーニングをして体力を消費すると、身体は落ちた体力を回復させようとして、トレーニング前よりも体力が増す、という仕組みです。

しかし、きついトレーニングで身体を痛めつけるだけではいけません。超回復させるためには、十分な休養を取ることが大前提です。

「オーバートレーニング症候群」の原因

身体が十分に回復していない状態なのにトレーニングを続けていると、能力が上がらない状態になります。

疲労がたまり、パフォーマンスが低下した状態ですね。こうした一時的な能力低下を「オーバーリーチング」と呼びます。数日間の休養を取れば、回復します。

しかし、十分な休養をとらずにさらにトレーニングを続けてしまうと、オーバートレーニング症候群になります。

この理論が頭に入っていないと、オーバーリーチングに陥ったとき、「きつい練習をしているのに、なかなか能力が上がらない。努力が足りないからだ、もっと練習をしなければ」と考えてしまいますね。本来なら真っ先に休養を取るべきところですから、とても危険なことです。

オーバートレーニング症候群にはどんな症状がある?

たとえば筋トレで筋肉を大きくする場合、トレーニングの間隔は24~48時間程度取るようにしましょう。この時間を惜しんでトレーニングばかりしていると、逆に筋肉が減ってしまいます。

この他にも、さまざまな症状があります。分類してみましょう。

(1)生理学的症状

・筋力低下などパフォーマンスの低下
・疲労回復の遅延
・血圧、心拍数の変化
・食欲不振や過食
・頭痛
・不眠 など

(2)心理学的症状

・抑うつ状態
・集中力の低下
・情緒不安定 など

(3)免疫学的症状

・感染症
・感冒様症状 など

(4)生化学的症状

・筋グリコーゲン低下
・視床下部の機能不全
・ヘモグロビン減少 など

ここには書ききれないほど、多くの症状があります。最悪の場合、競技を続けられなくなる恐れもあるということ、わかっていただけましたか? 

選手も周りの人も、オーバートレーニングを認識して

以前出会った選手で、オーバートレーニングで長期間チームを離れることになった人がいました。

その選手は、はじめは貧血で内科クリニックにかかっていましたが、トレーニングをしながら様子をみるということで、練習を続けていました。みるみる体重が減り、見るからに病的に痩せていきました。それでも選手はトレーニングをしたがりました。

自分の身体の状態をしっかり把握しよう

「自分の身体が疲れている」ということを、選手自身も自覚するべきです。同時に、コーチやスタッフ、家族など周りの人たちも、練習のやりすぎにならないように気を付けなければいけません。

選手が練習を続けたがっても、客観的に見てオーバートレーニングが疑われるときには、選手に認識させて、休ませることも必要なのかもしれません。
選手と周りの人たちの双方が認識することで、重篤な状況は避けることができます。

オー バートレーニング症候群は、日頃のセルフチェックやトレーナーチェックで早期発見が可能です。食欲不振や体重減少などは、選手とコミュニケーショ ンを取ったり、見た目にもわかりやすい兆候ですから、気にかけておくといいでしょう。

発症すると、朝起きたときの心拍数が上がるといわれています。日ごろからチェックさせておくといいかもしれませんね。