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【野球人生イレギュラーばなし】夢をカタチにする人の共通点

皆さん、はじめまして、元プロ野球選手の小林亮寛(こばやしりょうかん)です。

「プロ野球選手」と自己紹介をしていますが、NPB(日本プロ野球)では1軍にも上がっていない無名の野球選手ですから、僕のことを知らない方のほうが多いかと思います。

ただ、アメリカ、カナダ、台湾、メキシコ、韓国、そして日本の6カ国でプレーを経験するという、日本の野球選手としてはちょっと変わった球歴があります。気がつくと…子供の頃に思い描いていた野球人生とは違った、イレギュラーな野球人生になってしまいました。


↑台湾プロ野球時代の小林氏

大変なことも多かったし、苦労もたくさんしました。しかし、振り返ってみるとそれはとても楽しい人生経験でした。人との出会い、失敗と成功から学んだ教訓、世界にはいろいろな野球の(スポーツの)価値観や観念があるということを知りました。

自分が夢を叶えるために選択した道で、夢を叶えた人たちに出会い、夢の叶え方もなんとなく感じることができました。

海を超えて「外国人選手」と言うカテゴリーで生きていく仲間と競い合い、助け合い成長させてもらいました。

世界中で愛されるベースボールというスポーツに魅せられ、関わる人々との出会いのおかげで、僕の野球人生はとても幸せなものになりました。

今回から始まる「野球人生イレギュラーばなし」

この連載でのお話は僕の個人的な経験にもとづいたものなので、全ての人に当てはまるものではないと思いますが、夢に向かって頑張るプレーヤーの皆さんにとって、何かの役に立つものになれば幸いです

初めて夢を抱いた時

僕が「プロ野球選手になりたい」と思うようになったのは小学1年生から2年生に上がる頃。1986年のことです。そう思うようになったのは、プロ野球選手になると大金を稼げて親孝行ができると知ったからです。

当時、うちの家庭はあまり裕福ではありませんでした。父が初めての事業に失敗し再起をかけていた頃です。

両親は夜9時頃に帰ってきて、僕と2歳下の弟に食事を食べさせたらまた仕事に出ていく、そんな生活をしていました。一杯のラーメンを母親と弟の3人で替え玉をしながら食べたりしました。

いつも明るく振る舞う母親が、仕事と家事育児で疲れ果てた時にボソッと、「お母さんと一緒に遠くへ行こうか」なんてもらしていました。

まだ7〜8歳の子どもでしたが「貧乏」は自覚していました。でも、それが恥ずかしいとも普通じゃないとも思っていませんでした。今振り返っても、思い出は楽しいことばかりなので。

プロ野球選手は、子どもたちの夢の第1位

1980年代の日本では、プロ野球選手はお金を稼ぐ職業の代名詞。子どもたちの夢の不動の第1位でした

現在は野球以外のアスリートも世界で活躍し、大金を稼ぐ事が可能になっていますし、スポーツ選手よりも安定的に稼げる仕事が世の中には沢山あることが情報化の波に乗って広く知られてきたせいか、「プロ野球を目指すことも数ある選択肢のひとつ」に変わってきています。

当時の僕は単純に「お金を稼いで家族に楽をさせたい」、そんな思いでプロ野球選手を夢見るようになりました。

夢をカタチにする人の共通点


↑韓国独立球団時代の小林氏とチームメイト

「お金を稼いで家族に楽をさせたい」

そんな思いでプロ野球選手を目指した僕は、幸いなことにプロ野球選手として夢を叶えることができました。そうして夢を叶えたその場所には、同じように夢を叶えた人たちが周りにいました。これは選手だけでなく、トレーナーさんやチームスタッフさんも、同じです。

そんな風に、夢を叶えた人たちばかりの環境にいると、夢を叶える人の共通点がなんとなくですが分かりました。

夢を叶える人の共通点、それは夢を叶えることを「目的」としていない、もしくは「夢=目的」が途中で変わった(変えることができた)ということです

夢を目標へ


↑米独立リーグ時代の小林氏

僕は24歳から26歳までの3年間は打撃投手をしていて、選手としてはブランクがありました。しかし、27歳に現役復帰をし34歳まで現役選手としてプレーしてきました。その間に失敗を沢山経験して気づかされたことがあります。

僕の夢は元々「野球選手になって家族に楽をさせる」ことでした。「野球選手になること」が手段で「家族に楽をさせる」事が目的です。飛行機に乗って(手段)アメリカへ行く(目的)、のような感じです。

「夢」とは、いまの自分一人の力では叶えることが出来ないほどスケールの大きな物事で、達成するのはとてつもなく難しいように感じてしまいます。

でも、自分のスキルを磨き、誰かの力を借りながら成長していくことで「夢」はより身近な「目標」になります。

こうすると目標を達成するまでの道が、具体的にイメージ出来るようになります。ここまで来るとワクワクが止まりません。「不可能だ」と思っていたことが「達成できる」ことに変わるんですから。

このように夢をカタチにできる人に共通していることは、スケールの大きな「夢=目的」の状態から「目標=目的」に変えることができるということだと思います。

幸せの価値観は十人十色

夢が目標になり、目標を達成することで、ある一定の人たちは幸せを感じるでしょう。しかし、そこから先はひとりひとりが何を幸せと感じるかによって変わってくるのではないでしょうか?

プロ野球選手に「なる」ことが「目的」だった人にとってはそこがゴールですから、それを満たされたら幸せを感じ、満足してしまうかもしれません。

それはその人も価値観であり不幸なことではないとも思いますが、「目的」が目標の先にある人は、常にそこから先へ進む方法を探していました。

これは僕も同じで、僕にとっての目的は「プロ野球選手になること」ではなく、「家族を楽にさせること」だったので、子どもたちの夢の第1位を実現した後も、先に進む方法を探しました

これから先、僕がプロ野球選手になったあとのことは、次回お話ししていきましょう。

ーー次回「常識は正しさではない、従えば批判されないだけ」に続く