close

無料会員登録

MUSTERに会員登録すると、あなたに合わせたコンテンツが
自動的に配信され、日々のスポーツに関する悩みを専門家に相談できます。

利用開始をもって《利用規約》
《プライバシーポリシー》
同意したものとみなします。

close

ログイン

パスワードを忘れた方はこちら

専門家がこたえる
スポーツメディア

MENU

3種類の目標を駆使!目指す選手になるための目標設定法【メンタルトレーニングNo.4】

前回の連載では、目標設定を行うためには、「自己分析」と「価値観の認識」が大事であることをお話ししてきました。

今回はその2つを踏まえたうえで、具体的にどのように目標設定をすればよいのかについてお話ししていきます。

▼前回のおさらい
あなたは即答できますか?スポーツ上達の上で欠かせない「究極の質問」【メンタルトレーニング No.3】


↑どのように目標設定するのか?

目標を達成するには、たどりつくための中間地点を明確にする

僕は3つの目標の種類を説明するとき、よく旅行に例えます。

例えば、日本のどこかに住んでいる人が「ハワイに行く」という計画を立てる場合、最終目的地は当然ハワイとなります。これが「長期目標」となります。

さらにハワイに行くためには、空港に行かなければいけません。これが「中期目標」です。

さらに空港に行くための手段として、駅に行って電車に乗らなければいけません。これが「短期目標」です。

このように、最終目的地に行くまでにはいくつもの「中間地点」を通ることになります。その中間地点に行けなかったら、最終目的地にはいつまでたってもたどり着けません。もちろん、たどりつくための方法はひとつではありませんね。


↑最終目的地たどりつくために、まず行くところは??

自分の住んでいるところから旅行に行く場合の「中間地点」というのは、簡単にイメージできます。簡単にイメージできるからこそ普段はあまり意識することはないと思いますが、この「中間地点」をイメージできるということは、とても大事なことです。

みなさんも、この例えを理解したうえで、サッカーにおける目標を考えてみてください。「プロ選手になる」「国立のピッチに立つ」などの「長期目標」はパッと考えることができるかもしれませんが、「中間地点」をイメージすることはできましたか?

人はリアルに想像できるものでないと、行動できない

長期目標だけを立てた場合と、中期・短期目標も同時に立てた場合とでは、日々の練習に対するやる気のキープ力に差が出ます。長期目標だけだと、あまり現実味がないからです。

人間は、目標をよりリアルにイメージできた方が、行動を起こしやすくなります。「プロ選手になる」という長期目標を立てたとしても、それは何年後のことですか? 小、中学生ぐらいの人には10年も先のことになってしまいます。10年先の自分をイメージするのは、大人でも難しいことですよね。


↑目標地点に到達するには、いつまでに、どこまで登らなくてはらないか?

「10年後にはプロになる(長期)。それには高校ではどれくらいのレベルになっておかないといけないのか(中期)? そのために、今の自分はどのくらいのことができなければいけないのか(短期)?」というように、目標を今の自分のところまで近づけると、よりイメージしやすくなり、やる気も出やすくなります。

いろんな目標の立て方を学ぶ

目標は内容によって、やる気のキープ力に差が出ることがあります。
次は、内容によって区別される3つの目標を紹介します。

結果目標

その名の通り「結果」の目標です。「大会で優勝する」「プロ選手になる」「ライバルに勝つ」など、達成できたかどうかがはっきりわかるものです。

パフォーマンス目標

自分自身のパフォーマンスに焦点を当てた目標です。「トラップができるようになる」「試合でのミスショットを5本以内に抑える」など、対戦相手などは関係なく、自分自身が基準となります。

練習目標

「結果目標」や「パフォーマンス目標」を達成するために何をするのか、に焦点を当てた目標です。「腹筋を100回する」「毎日素振りを500回する」など、「できるかできないか」ではなく「やるかやらないか」の行動に重点を置いています。

モチベーションを維持するためには、結果目標だけではダメ

一般的に目標というと、「結果目標」のイメージがあるでしょう。しかし実際は、これだけだとやる気をキープさせるのには不十分になりがちです。なぜなら、対戦相手がいるからです。

どんなに頑張っても、相手が自分より強かったら、目標を達成することができないこともあるでしょう。「結果目標」だけしか立てていなかった場合、選手が自信を失ってしまうことがあります。


↑結果目標だけでは、自信を失ってしまうことも

「パフォーマンス目標」のように、選手自身の上達に目を向けた目標を立てておくことが重要です。たとえ負けたとしても、次につながる反省をすることができて、自信ややる気のダウンを防ぐことができます。

また、「練習目標」のような行動の目標を立てることは、日々の練習でのやる気の継続に役立ちます。

選手自信が納得する目標設定を!

一口に「目標設定」といっても、さまざまな種類、立て方があります。しかし「この立て方が正解!」というような、決まった立て方はありません。しいて言えば、選手自身が納得して、しっくりくるものがその選手にとっての正解になります。

目標の種類や効果を理解して、自分に合った目標設定をしていくことが大事なのです。私たちのようなメンタルトレーニング指導士は、そのお手伝いをさせていただいているにすぎません。

▼続きはこちら
【メンタルトレーニング講座Vol.5】選手はそれぞれモチベーションが違うことを知る。あなた自身のタイプを理解する。

<参考文献>
教養としてのスポーツ心理学
   大修館書店,2005年,徳永幹雄 編著