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本当に役立つアジリティトレーニング【第1回:アジリティを理解する】

こんにちは。東京都内でトレーナーとして活動しています、佐々部孝紀です。大学院時代はスポーツ科学についての研究も行っており、メインテーマは「アジリティ」についてでした。

この記事を読んでいる読者の方の多くはご存知だと思いますが、「アジリティ」はバスケットボールやサッカー、テニス等、幅広いスポーツの競技パフォーマンスに影響する大切な要素です。

ですが、トレーナーであり、研究者である私からすると多くの人がアジリティのトレーニングと思っているものは実は効果が高いものではありません

そこで本連載「本当に役立つアジリティトレーニング」においては、

  • そもそもアジリティとは何なのか?
  • どのように高めるのが効果的なのか?

という点について、ひとつひとつ整理していきたいと思います。

アジリティとは

アジリティというのはスポーツで求められる体力要素のひとつで、日本語でいうところの敏しょう性です。

現在中学校や高校の新体力テストでおこなわれている「反復横跳び」は、このアジリティ(敏しょう性)を測定するテストのひとつとして有名ですよね。

他にも、10mのライン間を往復するプロアジリティテストや、ダッシュに加えてサイドステップやバック走をおこなうTテストというテストも測定に用いられます。

しかし実はこの「アジリティ」は、多くの人が正しくトレーニングをおこなえていない能力だと私は感じています。

その理由には、まず動作の複雑性が挙げられます。ジャンプや直線のダッシュには、下半身で生み出される爆発的なパワーが直接的に影響します。

一方アジリティには、「加速する」「減速する・止まる」「再び加速する」の3つの局面が存在し、爆発的なパワーに加えて、身体をコントロールするための技術的な要素も求められます。

また、試合中に発揮するアジリティは、相手の動きに対する反応といったものも必要になってきますよね。

そのため、アジリティを高めるにあたって、まず1番重要なのは「アジリティを理解する」ということです。

まずはアジリティを構成する要素について理解していきましょう!

アジリティを構成する要素

アジリティについては、近年多くの研究がなされており、その定義としては以下のようなものになっています。

アジリティとは:刺激に対して反応し、素早く方向転換を行う能力。

そしてアジリティを構成する要素については以下のように定義されています。

この図を見るとわかるように、アジリティという能力には定義上は「認知機能(刺激に対して反応し、頭で判断する能力)」も含まれているということです。

一般的に言われているアジリティ(反復横跳びの速さや、プロアジリティの速さ)というものは、この定義に従うと「方向転換スピード」ということになります。

話しがややこしくなるので、本記事および以後の連載では、以下のように定義して話を進めます。

  • アジリティ:認知機能を含まない、一般的なアジリティ(図の方向転換スピード)
  • 反応アジリティ:認知機能も含むアジリティ

反応アジリティを高めるために

競技パフォーマンスに直接的に影響するのは反応アジリティです。

しかし、優れた反応アジリティを発揮するためにはまずはアジリティを向上させる必要があります。

そしてアジリティを向上させるためにはその構成要素である直線スピード、身体の形態、下半身の筋機能やテクニックを向上・最適化していく必要があるということです。

少し遠回りな感じがするかもしれませんが、何事も基本を理解してコツコツやっていくことが近道になります。

正しい努力をするには正しい知識が必要

いかがだったでしょうか?

少し専門的な話になってしまいましたが、「正しい努力をするには正しい知識が必要」です。

次回以降の記事でもさらにアジリティについての理解を深めていきましょう!

参考文献

J. M. Sheppard & W. B. Young
Agility literature review: Classifications, training and testing
Journal of Sports Sciences, September 2006; 24(9): 919–932