バスケットボール選手の必需品である「ジャンプ力」。
ジャンプ力を向上させたいというバスケットボール選手のために、NBA所属のチーム「サンアントニオ・スパーズ」にアスレチックトレーナーとして7年間活躍し、現在は東京医科歯科大学の特任助教であるMUSTERの専門家、「ダイス・ヤマグチ」氏のジャンプ力向上トレーニングを紹介。
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今回は「バランスボール・ランバーロッキング」の次のステップのトレーニング、「バンドウォールプレス」を紹介しよう。
「パワーポジション」のためのプログレッション
ジャンプだけではなく、前後左右への動きを綺麗に効率よくおこなうための基本姿勢「パワーポジション」を身につけるためのトレーニング。
「すべての動きの土台である」と言っても過言ではないパワーポジションをしっかり身につけるために、今回は5つトレーニングを積み重ねていこう。
1.バルーンブリージング
2.バランスボール・ランバーロッキング
3.バンドウォールプレス(今回紹介)
4.ゴブレットスクワット
5.スクワット
バンドウォールプレス
↑バンドウォールプレス
↑バンドウォールプレス・壁向きで
ゴムバンドを使って、「床からの力を手まで伝える感覚」を身につけるトレーニング
今までのトレーニングのポイントでもある、「腹圧」の高まりや、お尻から頭を一直線にすることを忘れずに取り組もう。
バンドウォールプレスのやり方
ゴムバンドを準備。壁から少し離れ、お尻にゴムバンドと壁を当てて、手でバンドを遠くに押す。
壁に手をつける場合は、逆にお尻でバンドを押す。
トレーニングのポイント
- 坐骨をしっかり壁に押し当てる(腰が丸まって骨盤が倒れないように意識)
- 足は「トライポッド(※下の図を参照)」を意識し、壁に寄りかからないようにする
- 手は指を広げ、手のひらの四角形の頂点に力が均等に乗るようにして押す
- バンドを押すときに力んで肩がすくまないように
↑母指球、小趾球、かかとの3点に均等に体重を乗せる
上にも書いたが、腹圧の高まりや、背骨のラインへの意識を忘れずにトレーニングしよう。
バスケットボール選手に必須のパワーポジションを身につけるためのトレーニング、次回は本格的に動くトレーニング「ゴブレット・スクワット」を紹介する!
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