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【別名「殺人ボール」】パラリンピックで注目すべき「車椅子ラグビー」の魅力

日本代表のメダルラッシュに沸いたリオデジャネイロオリンピックの興奮も束の間、9月7日からリオ2016パラリンピックが開幕する。

今大会では、車いすテニスの国枝慎吾選手をはじめ、競泳の木村敬一選手や視覚障害マラソンの道下美里選手などを中心に大いにメダルが期待できそうだ。

その中でも注目したいのは団体競技のひとつである車椅子ラグビー(ウィルチェアーラグビー)。リオへの切符は前回ロンドン大会の優勝国オーストラリアを破って見事に勝ち取った。


出典:【PV】ウィルチェアーラグビー日本代表 / Wheelchair Rugby Team Japan

別名「殺人ボール」、車椅子ラグビーの激しさ

ウィルチェアラグビーは四肢障害をもった選手が車椅子に乗って行う競技なのだが、これが障碍者スポーツとは思えないくらい激しい。

車椅子がひっくり返ったり、指を挟んで大ケガをしてしまったりと、そのあまりの荒々しさのため「マーダーボール(殺人ボール)」とも呼ばれるほどなのである。

今回の記事では、そんな熱さと痛さが凝縮されたウィルチェアラグビーの魅力について紹介しよう。

車椅子ラグビーと日本の現状

1977年にカナダで考案された文字通り「車椅子でラグビー」をするスポーツだ。

2000年のシドニーオリンピックから公式種目になり、日本は現在世界ランク3位。メダルを狙える位置にいるが、5月に行われた世界ランク上位4か国の国際大会では最下位の4位に。

リオでの巻き返しを図る。

試合展開と見どころ

主に障害の軽い選手が攻撃を担い、障害の重い選手が守備を担当する。エース池崎大輔選手の素早い攻撃と軽やかな「車椅子裁き」はもちろん、組織力を生かした守備陣の体を張る姿にも注目したい。そしてタックルが決まったときの衝撃音で心を震わせたいところだ。

主なルール

コート

試合は主に体育館で行われ、バスケットボールと同じサイズのコートを使う。エンドラインのゴールまでボールを運ぶと得点が入る。

時間・人数

8分×4ピリオドで行なわれる。

1チーム4名で競技するが、選手は障害の重さで0.5~3.5の0.5刻みの7段階にランク分けされ、1チーム4人の合計が8ポイント以内で構成する必要がある。

ボール

ボールは楕円球ではなくバレーボールサイズの試合球を使用する。

バスケットボール同様、ボールは前後左右どこに投げても構わない。ボールを持った選手は10秒以内にドリブルをするかパスをしなければならない。

タックル

相手の車椅子に衝突することが認められている。

ただし後輪車軸への危険なタックルは反則。また、車椅子の仕様はオフェンス用とディフェンス用で異なる。

12秒・40秒ルール

攻撃側はボールを入手した場合、12秒以内に相手側コートにボールを持ち込まなければならない。また、攻撃側はボールを保持してから40秒以内にゴールしなければならない。

バックコート

敵陣内でボールを所有している選手は、ボールを持っている間は自陣に戻ったり、自陣にいる味方選手にパスをすると反則をとられる。

試合は9月14日から

障碍者スポーツというと、健常者にとっては、なかなか正面から向き合いづらいというのが現実だ。

興味を持って観ることへの遠慮みたいなものや、障害に至る背景への配慮があるかもしれない。また、オリンピックや他のスポーツに比べ、メディアでの露出も少ないため、障碍者スポーツを「観る」文化が日本にはまだ定着していないことも一つの要因だろう。

しかし、選手たちは障害のことを全く意に介さないほど激しく情熱的で無骨な姿を我々に見せてくれる。それが清々しくもあり美しい。

特に車椅子ラグビーでは選手同士が激しくぶつかり、時には転倒し車椅子から投げ出されるシーンがあったりするので非常にスリリングで目が離せないことは必至だ。

2020年に東京大会を迎える。ホスト国の一員として、パラリンピックで戦う勇士たちの姿を見るのはもはや義務といっても良いだろう。