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【勝つためのハーフタイムの過ごし方】「クーリング」で筋力と冷静さを取り戻す

「クライオセラピー」という言葉を聞いたことがあるだろうか?

スポーツにおいてのクライオセラピーを聞いたことがある方は、クリスティアーノロナウドが自宅で使っているという話を思い浮かべるかもしれない。

一般の方は聞きなれない言葉であろう、クライオセラピー。

この度、サッカー日本代表ハリルジャパンにも導入されたというニュースが話題になっている。

クライオセラピーとは?

クライオセラピーとは直訳すれば「冷却療法」。

今回サッカー日本代表に導入された機器は、気化した液体窒素を使ってマイナス150~170度の冷気をドラム缶状の筒の中に充満させ、選手が数分その中に入り身体を冷却させるもの。

出典:ABC News

全身を急激に冷やすことで血管が収縮し、その後血管が元に戻ろうとして膨張することで血流が促進され、筋肉の内の老廃物や乳酸等の疲労物質を循環させ取り除く効果があるとされる。

また、筋繊維などの損傷した部分の代謝を減らし、患部の腫れや痛みを抑えるといった効果もある。

このクライオセラピーは本来、ガンの治療の際の薬物投与による口腔内の炎症を抑えるため、氷を口に含んで冷却することによって末梢血管を収縮させ薬剤が細胞粘膜に達する量を減少させるという医学療法だ。

冷やすことがパフォーマンスアップにつながる?

以前と比べて多くのスポーツ選手が体を冷やす行為を当たり前のように行っている。

近年ではW杯で注目されたラグビー日本代表の選手が練習後に野外でアイスバスに全身を浸からせている映像がお茶の間にもよく流れていた。

また、マラソンやサッカーのハーフタイムなどにおいても体に水をかけたり頭から水を被ったりする行為を良く目にする。クライオセラピーもそうだが試合後や練習後なら体を冷却してケアすることは「アイシング」の観点からも理解できるものだ。

しかし、トップアスリートが行っている試合中やハーフタイムの冷却はいったいどのような効果があるのだろうか?

アイシングについては以下の記事でも触れているので、今回は試合中の「クーリング」について簡単に説明しよう。

クーリングとは?

ハーフタイムなどで頭や体に水をかける行為を見たことはないだろうか?

これは体の表面温度を下げる効果があるが、その他にも筋肉を冷却することで筋肉が収縮しやすい適正温度に近づけることができるという側面もある。

激しい運動後においては筋肉の温度が極度に上昇し、代謝などで多くのエネルギーを消耗してしまう。

車に例えるならば、エンジンをかけっぱなしでオーバーヒートしてしまっている状態だといえば分かりやすいかもしれない。

筋肉の温度が適温に近づくほどパフォーマンスが向上するのだが、適温にまで温度を上げることをウォーミングアップというのに対し、適温にまで下げることをクーリングというのである。

そのためアイシングのように冷やし過ぎてはいけないので、しっかり区別して覚えておく必要がある。

クーリングにおける注意点

試合中やハーフタイムでのクーリングにおいては運動を行なう筋肉を直接冷やし過ぎてはいけない。

アイシングのように筋肉の感覚が失われるほどの冷却は筋収縮がうまくいかず逆効果となってしまう。

そのため、首の付け根やリンパ節など大きな血管があるところを冷却し、血流を通じて筋肉を適温に持っていきたい。5~10℃の氷水で火照りが取れる程度(個人差はあるが約5分ほど)冷却するのが望ましい。

またユニフォームなどの衣服を濡らし過ぎると、環境によっては必要以上に体温が下がってしまうのでそこにも注意が必要だ。

「クーリング」でより良いパフォーマンスを

クーリングはパフォーマンスの向上のみならず、試合後の疲労や筋肉痛も軽減するといわれているので、積極的に取り入れていきたい。

サッカーやラグビーなどはハーフタイム明けの数分間の出来が試合の結果を大きく左右することが多い。後半戦を「良い入り方」で臨むためにも是非とも「クーリング」の知識を身につけておこう。