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動体視力を上げるためのトレーニングを眼の専門家が解説

動体視力とはなにか

スポーツをしている方であれば、「動体視力」という言葉を聞いたことがあるでしょう。
動体視力とは読んで字のごとく、動く物体を視界で認識する能力のことをいいます。

もうすこしだけ掘り下げましょう。

「わたしは目がいい」
「ぼくは目が悪いんだ」
といった会話をした経験があると思いますが、目の良し悪しの判断は、一般的には視力検査の数値のことを指していますよね。
その結果、「視力検査の数値が良い=目が良い」と捉われがちなのです。

しかしひとえに「視力」と言っても、実は11種類もあるのです。

その11種類の中のひとつが「動体視力」なのです。

なぜ動体視力が必要か?

それでは、なぜ動体視力を高めようとするのでしょうか?

その理由は単純明快で、「動くものを確実に認識出来る能力を高めよう」ということになります。
スポーツでは、人であったりボールであったり、動くものを目でキャッチすることが必要な場面が多いですよね。

動体視力を高めることで、相手の動きやボールの動きをいち早くキャッチすることが出来るようになり、結果的に早く身体を動かせるようになるのです。

また、動体視力は試合中の判断ミスにも大きな影響を及ぼします。

サッカーでいうと、相手や味方の位置を素早く・正しく認識できていないことが原因でパスミスをしてしまい、失点に繋がる、といったことが起こります。

動体視力の良し悪しは、試合の勝敗を左右する大きな要因のひとつと考えても大げさではないでしょう。

動体視力とは伝達スピードの速さ

動体視力を向上させる為には、まず本当の意味で「見える」とはなにかということを理解しなければなりません。

-本当に「見える」3つの条件
1)見る力:2つの眼をバランスよく動かし、見たい物を瞬時に捉えピントを合わせ見る力
2)考える力:見たもの(色や形や動き)を具体的にイメージする力
3)動かす力:イメージした通りに体を動かす力

2つの眼を使い、これら3つの力を上手く揃え発揮する能力を「本当に良い眼」といいます。

「見て・考えて・動く」
この信号伝達時間が短くなればなるほど、動体視力が高まり良いパフォーマンスを生み出すことが可能となります。

動体視力を向上させるトレーニング方法

それでは、実際に動体視力を向上させるトレーニングをご紹介していきます。

追従性運動(ついじゅうせい)

動くものをしっかりと眼球で追うためのトレーニングです。
ひとりでも取り組めるトレーニングと、ペアで取り組むトレーニングをご紹介します。

-ひとりで取り組むトレーニング

①A4サイズくらいの紙を用意し、上下にスタート・ゴールマークを記入する。

②上下のスタートからゴールまでのマークをランダムにつなげる。つなげる際、曲がったりうねうねしたり複雑な線で記入する。それぞれの線が重なり合っても大丈夫。

③スタートマークからゴールマークまで、ゆっくりと線を目で追いかける。
※ここでは「しっかり目で追うこと」が一番重要なため、焦ってはやくゴールまでたどり着こうとする必要はまったくありません。

-ペアで取り組むトレーニング

①2人1組になり、1人がペンを持ち、相手の40cm程離れた目線の高さにペンを先を置く。
②ペン先をゆっくり大きく、相手の肩幅程度に動かす。
③ペンを持っている人は、相手の黒目がしっかりとペン先を追うことが出来ているかチェックする。

ペンを持っている人に眼の動きをチェックしてもらうことで、苦手な眼の動きの方向がわかるようになります。

今回ご紹介した追従性運動では、見たいものをしっかりと眼で追跡出来るようになることで、脳へ確かな信号を送る事ができるようになり、しっかりと考える力が身につきます。

跳飛性運動(ちょうひせい)

点から点へ視点を正確に飛ばすためのトレーニングです。
たくさんの見える情報から、見たいものだけに視線を飛ばし、確実に眼を動かせる動きを身につけましょう。

・跳飛性トレーニング-1
①目の高さに両手を広げ、肩幅程度に広げる。
②親指から順に、指先を左右交互にテンポよく眼をジャンプさせて見ていく。
※この時も顔は動かさないように、黒目だけを動かすよう意識する

・跳飛性トレーニング-2
①親指を上げ、頭のてっぺんとみぞおちの前に置く。
②先程と同じように両手の親指から親指へテンポよく眼をジャンプさせて見ていく。

メトロノームのアプリを利用して、そのテンポに合わせて眼を動かす方法がオススメです。
しっかり見れるようになったら、段階的にスピードをあげてみましょう。

瞬間視運動

一瞬見えたものを正確にイメージ化するトレーニングです。

①教科書・雑誌・マンガ・新聞など、好きな読み物を用意する。
②適当なところに手をかけ、パッと一瞬だけ開き、中のイラストを見る。
③イラストに描いてあることを答える。
④上記を繰り返し、回数を重ねる度に答える内容を深掘りしていく。

下記にトレーニング例をご紹介します。

まずは下の絵を見てください。

問題1)何人いますか?
問題2)黄色い服の人は何人いますか?
問題3)水色の服の人は何人いますか?
問題4)男の人は何人いますか?
問題5)メガネをかけている人は何人いますか?

一瞬だけ見えたものから、より多くの情報を取り入れる能力が身につきます。

3つの運動をバランス良く取り組む

ここまでご紹介した追従性運動・跳飛性運動・瞬間視運動を継続することが、動体視力を高めることにつながります。

どの運動においても、顔や身体を動かさず、眼だけを動かすということを忘れないようにしてください。

トレーニングを行う際の注意点

眼の周りには6本の筋肉があります。
この筋肉が硬くならないように注意が必要です。

眼の筋肉はとても繊細なので、1日最大15分以内にとどめるようにしましょう。
15分を超えると、疲労となり眼周囲の筋肉の硬直につながります。

今回の記事のまとめ

・視力数値が良い = 目が良いは、間違った認識
・理想の動きは、見たものをイメージすることからはじまる
・動体視力は判断力にも大きく影響する
・動体視力を鍛えることで、パフォーマンス向上に繋がる
・トレーニングは15分以内とする
・すべてのトレーニングにおいて、顔や身体は動かさない

今回は動体視力を向上させるトレーニングをご紹介しました。
どんなトレーニングにも言えることですが、すぐに改善されて結果が出るということはありません。

毎日コツコツと地道に取り組むことが重要です。
眼のトレーニングを日課としましょう。