close

無料会員登録

MUSTERに会員登録すると、あなたに合わせたコンテンツが
自動的に配信され、日々のスポーツに関する悩みを専門家に相談できます。

利用開始をもって《利用規約》
《プライバシーポリシー》
同意したものとみなします。

close

ログイン

パスワードを忘れた方はこちら

専門家がこたえる
スポーツメディア

MENU

スポーツ選手も盆明けは熱中症に「要注意」、予防するための4つのポイント

地域によって異なるが、8月16日を盆明けとし、この日まで多くの部活動やスポーツチームが練習のない1週間ほどの休みの日を過ごしただろう。

前回の記事で若者の体力は二極化し、スポーツなどを日頃からおこなうことで持久力がある人や暑さに馴れている人は、そうでない人に比べて熱中症になりにくいことがわかった。

しかし、熱中症関連の研究結果をまとめた総説「日本における熱中症予防研究」を執筆された京都工芸繊維大学の芳田哲也教授は、日頃からスポーツをしている人でも、1週間ほど暑さから離れていた場合は注意が必要と言う。

お盆明けは3日ほど暑さに馴れる日を

ーー近年、一般的な熱中症予防に関しては様々なメディアで情報が流れていますが、お盆など休みを挟んだ場合の特別な注意点などありますか?

芳田 熱中症予防には持久力の有無も大きく関わりますが、それ以外にも暑さに馴れておくこと「暑熱馴化(しょねつじゅんか)」も影響します。

多くのスポーツ選手が5〜6月から徐々に暑くなっていく気温のなかで身体を動かし、暑さに馴れていきますが、実はこの馴れの効果は1週間ほど暑いなかでの運動から離れると低下してしまうことがわかっています。

また熱中症は、涼しい日が数日続き急に暑くなった日の運動時に発生した例が報告されています。事実、暑さに馴れていない7月や盆明けの時期を含んだ8月は熱中症の発生が多い時期です。

そのことから、スポーツに打ち込んでいて持久力のある方でも、練習から離れた盆明け3日ほどは、暑さに馴れるために軽い練習をおこなったほうが安全と言えるでしょう。

熱中症予防のポイントまとめ

ーー最後に熱中症予防について、重要なポイントを選手や指導者、保護者の方にお伝え頂けますでしょうか?

芳田 熱中症予防のポイントについてはいくつかありますが、簡潔にまとめさせていただきます。

1.暑い昼の時間を避けて、朝や夕方にスポーツに取り組む

スポーツのイベントは夏休みに催されることが多いですが、開催する場合は暑い時間を避けるようにしてください。

2.自由な飲水休憩と、30分から1時間ごとの練習休憩を

水を禁止などせず、選手のタイミングでいつでも飲めるようにし、暑い日や激しい運動時には30分から1時間おきに練習を止めて、休憩を取るようにしてください。

この休憩は確実に身体の温度を下げ、熱中症予防に効果を与えます。

3.Tシャツ・短パン1枚の軽装で運動を

アメフトや野球などルール上の決まりや、ケガから身体を守るための服装は別として、できるだけ軽装でスポーツをおこなう方が熱が篭ってしまうのを防ぐことができます。

その日の練習内容によって、選手の服装を見直すことも有効です。

4.WBGT(暑さ指数)をチェックし、あまりにも暑い場合は中止も考える

WBGTという、気温や湿度,太陽の熱を取り入れた高温環境を評価する指数があります。

日本ではこの指数を用いて熱中症を予防する運動指針が作られています。

気温にして35℃以上(WBGT・31℃以上)では、特別の場合以外は運動を中止するようにしてください。特に子どもの場合は中止すべきです。(公財)日本体育協会「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」(2013)より

以上が熱中症予防のポイントです。これらのことを参考にしながら、安全な環境でスポーツに打ち込んでいただけると幸いです。

▼前回の記事