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知識の盾を身につける。最も身近な医学「スポーツ医学」とは?【前編】

こんにちは、一般社団法人日本スポーツ医学検定機構の代表理事、スポーツドクターとして活動しております大関です。

スポーツに打ち込んでいる皆さんは「医学」という言葉についてどんなイメージを持ちますか?

  • 「難しそう」
  • 「堅苦しい」
  • 「ケガとか怖い……」

など、少なくとも身近に感じる人は少ないと思います。

では「スポーツ医学」とするとどうでしょう?少しは身近に感じるのではないでしょうか

「スポーツ」と「医学」、一般でプレーしている選手からするとなかなか結びつきにくいこのふたつですが、現場でプレーしている選手から、選手を見守る保護者の方や指導者の方など、スポーツに関わるあらゆる人にとって大切な「知識の盾」になるものです。

そこで今回は「スポーツ医学」とは何か、どんなことを学ぶものなのか、知っておくことでどんなメリットがあるのかなど、スポーツに関わる人にとって最も身近な医学「スポーツ医学」についてお話しさせていただきます。

スポーツ医学とは?

まず、「スポーツ医学」とは、スポーツに関連する医学のことです。

医学というと少し難しく感じるかもしれませんが、一般の方には「スポーツに関する身体やケガの知識」と理解していただけると分かりやすいと思います。

スポーツのケガには一度の外からの力で受傷する「スポーツ外傷」(打撲や骨折、前十字靭帯損傷、足関節捻挫など)と、繰り返し競技動作をおこなうことで痛みが生じる「スポーツ障害」(野球肘や疲労骨折、オスグッド病やジャンパー膝など)に大きく分けられます。


(スポーツ医学検定公式テキストP. 40より)

スポーツではケガをした場合にそれを「治すこと」も大切ですが、ケガを「予防すること」も大切であり、近年様々なケガの予防の取り組みがおこなわれています。

また、スポーツ現場における熱中症や突然死、女性アスリート特有の諸問題なども「スポーツ医学」に含まれます。

広い領域にまたがる「スポーツに関する身体やケガの知識」がスポーツ医学なのです。

スポーツ医学を勉強すると?

では具体的にスポーツ医学を知っておくとどんなメリットがあるでしょうか?

より選手に身近な3つの項目についてお話ししていきましょう。

  • ケガや危険から身を守ることができる
  • ケガが発生した時の応急処置ができる
  • パフォーマンス(競技力)を高めるための知識が身につく

ケガや危険から身を守ることができる

「スポーツにケガはつきもの」という言葉があります。

私も小・中学校時代の野球、高校・大学時代のラグビーを通じて、投球で肩や肘が痛い、足首を捻挫する、肩を脱臼する……など様々なケガを経験してきました。

私が野球をやっていた頃、練習中に水を飲むのは根性がないという時代でした。

現在では、熱中症が生命に関わる危険なものであることは常識であり、汗で失われた水分と塩分を適度に補給することや、気温や湿度によっては練習を中止する判断も必要となっています。

また、私はラグビーの試合中に頭を打って記憶がないまま試合を続けた経験があります。脳振盪が軽いケガではないことが近年分かってきましたが、当時はそのような認識はありませんでした。

日進月歩であるスポーツ医学において、昔の常識が、現在では通じないことも多くありますし、良かれと思って続けられていたことが危険なものだったということもあるのです。


(スポーツ医学検定公式テキストP. 44より。頭部外傷は直接ぶつけるだけでなく、頭部が揺さぶられることでも生じる)

さらに「スポーツにケガはつきもの」と言っても、ケガをしないに越したことはありません。

ただ、ケガをしないようにするといっても、ケガを恐れて練習量を少なくするのではなく、自分の身体の状態を知ってケガしない身体やフォームを作りながら練習することが大切です。


(スポーツ医学検定公式テキストP. 41(https://spomed.or.jp/officialtext/)より)

指導者の方の場合は、どういった時にケガが起きるのか、なぜ痛みがでるのか、身体をどう使うのが良いのか、といった知識は必須になります。

近年、各地でおこなわれている野球肘検診や女子バスケットボール協会が公開した前十字靭帯損傷予防のトレーニング動画など、ケガ予防の取り組みが広がっています。

ある一定の段階を超えると、ケガは治すのが難しくなります。手術も身体を元通りにリセットできるものではありません。

ケガは「治すもの」から「予防するもの」に考え方をシフトさせることが、今後のスポーツ界には求められます。

スポーツ医学を学ぶことで、今までの常識を改めることや、ケガを予防していくための知識を身につけることができ、ケガや危険から身を守ることができるようになるのです。

【後編へ続く】