close

無料会員登録

MUSTERに会員登録すると、あなたに合わせたコンテンツが
自動的に配信され、日々のスポーツに関する悩みを専門家に相談できます。

利用開始をもって《利用規約》
《プライバシーポリシー》
同意したものとみなします。

close

ログイン

パスワードを忘れた方はこちら

専門家がこたえる
スポーツメディア

MENU

野球選手に筋トレは不要?イチロー選手の発言を「ケガ予防」の目線で考える

こんにちは。中国のMLBデベロップメントセンター(MLBアカデミー)でアスレチックトレーナーとして活動しています、高島です。

昨年の「報道ステーション(テレビ朝日)」で放送されたイチロー選手と稲葉篤紀氏の対談にて、

  • 「(ウエイトトレーニングで身体を大きくすることについて)全然ダメ」
  • 「トラやライオンはウエイトトレーニングをしない」

といったイチロー選手の発言が話題になりました。

結果を出しているトップ選手の発言はとても説得力があるので、野球選手以外でもこの発言に影響を受けた方も多いのではないでしょうか?

この発言についての考え方や意見を求められることが多々ありますので、野球選手にとっての筋トレを、アスレチックトレーナーとして「ケガの予防」の観点からお話したいと思います。

ケガにつながるトレーニングとケガを予防するトレーニングがある

まず、先ほどのイチロー選手の発言、

  • 「(ウエイトトレーニングで身体を大きくすることについて)全然ダメ」
  • 「トラやライオンはウエイトトレーニングをしない」

を受けて、筋トレを全くおこなわないことには同意しません

イチロー選手はシーズン中に慢性のケガ(積み重ねによるケガ)を全くしないことで知られています。(今までで戦線を離れたのは2013年の胃潰瘍が原因のときだけ)

こうみると、トレーニングをしないことが結果的にケガの予防にも有効なのではないか?と考える方もいるかもしれません。

しかしこれは、「トレーニングをしないこと」ではなく「トレーニングの正しい選択をしたこと」が結果的にケガの予防になっているのではないでしょうか。

実は野球選手にとってケガの原因になるトレーニング種目と筋肉があります。以下がそのリストです。

ケガにつながる筋肉リスト(強化につながるトレーニング種目)

  • 大胸筋・胸(ベンチプレス・ダンベルプレス)
  • 小胸筋・胸(ディップス)
  • 肩甲挙筋・背中(シュラッグ)
  • 菱形筋・背中(ローイング)
  • 腹直筋・腹(シットアップ・クランチ)
  • 大腿筋膜張筋・太もも(常に内股でいる・足をいつも組んでいる)

これは以前、私が執筆しました記事でその詳細を解説しているのでその詳細は各記事を参考にいただければと思います。

これらで解説したように、ケガにつながる筋肉もあれば、ケガを予防してくれる筋肉もあります。

ケガを予防する筋肉リスト

  • 前鋸筋・脇の下
  • 僧帽筋・背中(上部・下部)
  • 外腹斜筋・脇腹
  • 大殿筋・お尻
  • 中殿筋・お尻

例えば、この最後のふたつ「大殿筋」と「中殿筋」については、これらの筋肉がしっかりと機能することで骨盤や大腿骨(太ももの骨)の動きをコントロールし、ハムストリング(太ももの裏の筋肉)や、股関節・膝のケガを予防するなど、細かく説明するとキリがないくらいのケガの予防の働きを持っています

“Gluteus fixes everything” (殿筋は全て治す)という言葉があるくらい大切な筋肉です。

また投手にとって、救世主とも言えるべき筋肉「前鋸筋」は、「肩関節インピンジメント症候群」というケガを防いでくれる必ずトレーニングするべき筋肉です。

▼前鋸筋の強化方法はこちら

このように、ケガにつながる筋肉もあれば、ケガを予防してくれる筋肉があることを理解し、「トレーニングの正しい選択」をしていくことが大切なのではないでしょうか。

イチロー選手の発言を機に、旧態依然とおこなわれてきた筋トレを見直し、正しいトレーニングを考慮・選択する必要がありそうです。

▼関連記事